「 引越し vol 3.8/9当日その2」 強烈な暑さの中、汗とほこりで、もう自分が汚すぎて嫌ですという状態をとうに越えていた。 まだ 息子のおもちゃ(大量にありすぎて、どう手をつけたもんかと後回しにして ほっておいたため)やアルバム類が 残っていたけど 体力も限界。今日はここまでにしよう・・。 ああ、もうそろそろチビを迎えに行かなくちゃ・・。 預かってくれていた友人宅に向かう。 ピンポンを押すと、まだまだお子ちゃま達は 絶好調で遊んでいた。 あがってきなよ〜と 言われたけど、「ごめんあたし、自分が汚なすぎてとても人様の家にあがれましぇん」 と、玄関先で押し売りさんポーズ(?)で座らせてもらって チビを待つ。 なんだよ〜 まだ遊びたかったのにい〜!と2人でバタバタやってきた。 楽しい時間が過ごせたのを見て取ると、“ほっ” と 嬉しくなった。 Kちゃんが、ねーねーおばちゃん!アパートにいつ遊びに行っていいの〜?と聞くので えーとえーとと 自分のスケジュールを必死に思い出して (子供と約束する時は、絶対 慎重に 間違わないように しなくてはなりませぬ) 来週の水曜日ならOKだよ〜 と約束をした。わかった!絶対行くからね!と 言うKちゃんの笑顔を見ながら、う〜ん絶対その日までには何とか部屋らしくしなくちゃなんないなー と密かにプレッシャー。 アパートに戻ると もう日暮れ時・・・。 部屋の中には 運びこまれた荷物が雑然と置かれている。 何度も何度も 荷物の運びいれを繰り返しながら、はて と気がついたのだけど、引越しって運び込むだけじゃなくて 同時に 部屋作りもしてかないと 大変なんだよね・・。 そして またまた気がついたのだけど、生活に必要な基本的なものを まだ買ってなかった。 台所道具・・。鍋もやかんもないじゃん。 手を洗ってみれば、あ゛〜タオル・・タオル掛けがないじゃん。 うーん・・ と、ほとんど疲れ果てて思考能力も消えていきながら ぼんやりする私の横で 息子は息子で所在なげにうろうろしてる。 これはあとでもいいやー と、息子のおもちゃ類をまだ全然運び込んでなかったのだ。 自分の物が無いせいなのだろう。ここが住まいと言われても、落ち着かなくて仕方ないらしい。 ごめんごめん、あとで少し持ってこようよーと言って とりあえずお風呂で汚い体を洗うことにした。 お風呂にお湯を張り、新居にて初めての入浴。 狭いよ〜と文句言いつつ 結構楽しそう。私もようやく汚れを落とせるから嬉しくなる。 手桶でざっと息子の体にお湯をかけた時、あれ?ぬるいかな〜と思ったが、次の瞬間には息子は湯船に飛び込んでいたから、大して気にとめないで、自分はシャワーをひねった。 すると、あれ?ずいぶん少ない湯量だわね・・。ちょろちょろちょろ・・・。そしてぬるい・・。 ここって水圧低いのかしら?水道の口径小さすぎ?ま・まあそれでも 慣れれば。。 強引に頭をシャンプーしたのは間違いだった。 次にシャワーをひねっても、どうひねっても、ポタンとも言わなくなった。 ノノ(−□−;;ノノノ うそ?!出ない?! ・・・ 出ないものは出ないらしい。 えーと、ここって日本だよねー・・ と一人ブツブツつぶやいてみる・・。 はー・・・。さんざん猛暑の中汗どろどろで汚れまくって その後、これですか・・・ あーいやいやそんな黄昏てる場合じゃなくて、この泡どうにかしなくちゃさ。 キョトンとしてる息子に 力なく笑いかけながら、既に温水プール並みの温度に下がってる湯船のお湯をかけて、大まかな泡を流して早々に風呂を出た。 せっかく 気持ち盛り上がりかけたのにね・・。 うーん とうなりながら、実家に行くことにする。 結局実家で風呂を入りなおして夕飯まで食べることになってしまった。 実家からアパートまで、2人でとぼとぼ歩きながら、アパートが見える位置までくると 息子が 「ママ〜・・・ ぼくたち、ほんとうにやっていけるのかなあ・・」 とつぶやいた。 はー。。ぐっさり。。 「そうだね〜 でもママがんばるから」 「そうだよ〜 何しろあのアパートに大人はママしか居ないんだからさ〜 ぼくちんまだ子供なんだからさ〜 ママがしっかりしないといけないんだよ〜」 はあ・・いちいちごもっともでござる・・。五歳児の言葉は時としてかなり的を得すぎていて苦笑。 明日はとにかく仕事なので、全てのことはペンディングにして、今夜は寝てしまおう。。 布団に入り、新しい天井を見上げながら息子は 「ママー こわいよ、ここ」とシクシク泣いた。 え?新築なんですけど・・。えーとなんか居てます? と そういうことではなく、やはり 小さい子にとって 幾ら近所とはいえ 環境を変えるということは予想以上にストレスを生むんだなー と気がつく。 雨戸を開けて、夜のベランダに出て、ほら?いつもの公園でしょ?あそこの屋根が おうちでしょ?とっても近くでしょ?何も変わんないよ〜。と やってみたが、息子はむっつりと首をふるばかり。 「ここ、 ぼくなんだか変な感じがするからいやだ」 ぎゅーっと私の胸の中に顔をうずめるようにして硬く抱きついて しくしくしながら眠っていった。 そんな息子をしっかり抱きしめながら 疲労困憊した頭で、すごーくすごーく 考え込んでしまった。 |